妻と夫の育児はみなさんどうしているのかな?
2019年11月24日結婚したらお子さんを望まれる夫婦も多くいます。実際にお子さんが生まれたらどのような育児分担が必要になり育てていくのでしょうか?育児は妻に任せて夫は一生懸命に働く!そんな時代ではなく夫婦一緒に子育てをしていく時代ではあります。実際には妻は!夫は!どのように思っているのでしょうか? |
1.妻と夫の育児時間
2018年の調査では妻の1日の平均育児時間は平日で約530分、休日はそれよりも150分長い680分となっています。その一方で夫の育児時間は1日平均は平日で約90分、休日はそれより230分長い320分となっています。平日では妻も夫もそれほど変化は見られませんが休日の育児時間では夫が2013年より約20分長くなり、2008年から約50分も長くなっています。
2.妻と夫の育児分担割合
夫と妻の遂行する育児の総量を100としたとき、それぞれが分担する割合についてイメージ通り育児は妻の仕事として認識している人や任せている夫が多いです。でも、少しずつですが夫の割合も0.5%増えてきてはいますがまだまだ低いのが現状です。
妻と夫の育児分担割合平均
調査/項目 | 妻 | 夫 |
2008年 | 80.5% | 19.5% |
2013年 | 80.1% | 19.9% |
2018年 | 79.6% | 20.4% |
3.妻と夫の育児遂行の実態と変化
7種類の育児を妻と夫に質問しています「遊び相手をする」「お風呂に入れる」「食事をさせる」「おむつを替える」「泣いたらあやす」「幼稚園の送り迎え」「寝かしつける」また、どのくらいの頻度でやっているのかも聞いてみました。全体的に妻が実施している割合は平均して約80%です。さらにお風呂に入れる以外は90%と比較的に高くなっています。
育児の種類別に見た妻の育児頻度の割合
項目/頻度 | 毎日 | 週3~4 | 週1~2 | 月1~2 | しない |
遊び相手をする | 94.0% | 4.3% | 1.5% | 0.2% | 0% |
風呂に入れる | 64.5% | 20.8% | 7.9% | 5.0% | 1.8% |
食事をさせる | 96.8% | 20.8% | 7.9% | 5.0% | 1.8% |
寝かしつける | 90.7% | 6.4% | 1.5% | 0.9% | 0.5% |
おむつを替える | 97.0% | 2.1% | 0.2% | 0.1% | 0% |
泣いたらあやす | 95.9% | 3.2% | 0.4% | 0.2% | 0.3% |
幼稚園送り迎え | 88.1% | 7.2% | 2.2% | 1.8% | 0.7% |
夫が育児に参加する割合
項目/調査 | 2008年 | 2013年 | 2018年 |
遊び相手をする | 88.7% | 87.5% | 89.9% |
風呂に入れる | 81.7% | 82.1% | 77.1% |
食事をさせる | 59.4% | 60.8% | 58.1% |
寝かしつける | 47.4% | 46.3% | 43.9% |
おむつを替える | 57.1% | 59.3% | 62.8% |
泣いたらあやす | 65.6% | 65.0% | 65.2% |
幼稚園送り迎え | 25.4% | 28.4% | 32.6% |
夫の育児参加は年々増えてきています。特に「遊び相手をする」は90%近くもあります。それとは反対に「風呂に入れる」「寝かしつける」に関しては少しではありますが減少傾向です。夫の家事参加率が増加していることもあり食後の片づけは夫がやり、その代わり妻がお風呂に入れたり、寝かしつけたりしている可能性があります。また、年齢が若い夫婦の方が一緒に家事をする傾向にあります。それも仕事に対する意識や社会背景の違いも考えれるのではないでしょうか。
4.夫の育児に対する妻の期待と感謝
2018年の調査では妻が夫の家事参加に対する期待は45歳未満の半数が夫の家事参加に期待していると回答しています。20代では60.2%が期待しており、30歳から34歳が61.6%で35歳から39歳では59.6%、40歳から44歳では51.5%、45歳から45歳では44.0%となっています。妻の従業上の地位でも期待は大きく変わってきています。妻がフル勤務では夫に対する期待が62.8%と高く、次いでパートで50.6%、自営が44.9%、専業主婦が49.9%となっています。妻が夫に対して感謝している年齢層は45歳未満で半数以上が50%以上と高く中でも29歳未満は67.4%と次いで、30歳から34歳で63.4%、35歳から39歳で60.4%、40歳から44歳で55.8%、45歳から49歳が最も低く49.6%となっています。全体的に夫の育児参加は妻としては喜ばしくありがたいと思っています。
出典:第6回全国家庭動向調査